ぶどうの主な種類と性質
 著者:研修生 藤井
 新しいぶどう苗を購入するときに、「品種もさることながら、種類にも注意したほうが良い」と教わり、自分なりに調べてみました。
 現在、栽培されているブドウの中で主だったものを、参考文献をもとに簡略に分別し、性質をまとめました。
 
欧州種(ヨーロッパ種)

 ブドウが生育する夏季が温暖で雨の少ない西アジア地域に原生し、その周辺地域で育成された品種が多いため、高温多湿条件で発生する病気(べと病、うどんこ病、黒とう病など)やフィロキセラなどの害虫に弱く、寒さにも弱い。
 
また、雨により裂果が発生しやすい。一方で、耐石灰性があり、乾燥に対しても強いという性質を持つ。


米国種(アメリカ種)

 寒さや乾燥には強く、生育が旺盛で挿し木で容易に増やすことが出来る。フィロキセラにはあまり強くなく、耐石灰性も低い。高温多湿下でも病気にかかりにくく、雨が降っても裂果しにくい。
 
 果実は独特の香りがあり、果肉から種子が離れにくい。また、糖度、味の面からワインには不向きである。


欧州種と米国種の雑種(欧米雑種)

 欧州種(ビニフェラ種)と米国種(ラブラスカ種)は容易に掛け合わすことが出来るため、両者の優れた性質をあわせ持つ、栽培しやすく、品質の良いブドウを目標に品種が育成されている。


日本のブドウ栽培の始まり

 日本におけるブドウ栽培は文治2年(1186)甲斐国八代郡上岩崎村(現在の勝沼町上岩崎)付近で発見された「甲州」の栽培が始まりであるとされている。

 甲州種は日本に自生するヤマブドウなどとは異なっており、欧州種に属するものと見られ、中国から種子で渡来したものといわれている。生育旺盛で病害虫に比較的強く、裂果しにくく、強剪定にも比較的耐えるため当時の栽培技術でも収穫することが可能であった。

参考文献『果樹園芸大百科 3 ブドウ』 農文協編, 農山漁村文化協会, 2000年
  
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